ショコラおやつへのこだわり

のんびりくらしは現時点で「テリーヌショコラ」一品のみのお店です。現在開発中の新商品もチョコレートそのものの「タブレットショコラ」です。これからもチョコレートにこだわり続けます。

一般的な洋菓子店で提供されるクッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子は一切ありません。焼き菓子を作れば1ヶ月間も日持ちするので週末のみ営業の私たちにはとても都合がよいのですが、種類を多くすることは私たちの考えるやり方にはどうにも合いません。
なぜなら種類を多くするとどうしても「ある程度おいしいもの」で止まってしまいがちだから。100点満点で60点くらいかもしれません。でも作りたいのは120点のものです。だからのんびりくらしはチョコレートだけに集中して突き詰めていこうと決めました。

種類が少ないのでお客様のあれ食べたい、これ食べたいという要望には応えられないのですが、逆にメリットもたくさんあります。

一つ目が、こまめに味の確認ができることです。テリーヌショコラをカットする際につまみ食い味見して、香りや食感、口どけや後味の確認をします。いつも同じ商品を作っているためわずかな味の違いにも気づきます。これによって季節や気温によってちょっとした時間や温度の調整を行えるようになります。

二つ目が、お菓子を今より美味しく改善できることです。私たちはルセットが完成することは一生ないと思っております。完成だと思ったら維持が目標になってしまい、徐々に劣化してしまいます。だからのんびりくらしのルセットは固定しないで常に進化をしています。
下の写真は初期のものです。

こんもりした山がありますが、現在の商品では山がなくなっています。これは小麦粉の配合量の変化の影響より、焼き温度と焼き時間を変化の方が大きく影響しています。なめらかさを追求した結果、変えることにました。ルセットを組み立てるのは容易なことではありません。チョコレート菓子だけにこだわっているからこそおいしいルセットを突きつめていくことができるのです。

三つ目は、材料を厳選できることです。これはかなり大きいことです。原材料の種類が少ないため、おいしい材料を時間をかけて熱心に探し出すことも可能になります。また少ない品目だと管理しやすくなるため、可能な限り高品質な材料を使うことができるのです。のんびりくらしが副材料に奥久慈卵やカルピスバターといった高級食材を惜しげも無く使えるのはこのためでもあります。

商品の種類を増やして作るだけで手いっぱいになってしまうと、味を確認することも材料にこだわることもおろそかにもなりがちです。そうなるとルセットの改善など難しいのではないでしょうか。一度作ったルセットをずっと信じて使い続けるようなってしまっては、見た目だけで判断して焼けてるから完成、とするほかありません。フレンチでも一流のシェフは必ずソースを味見して確認してから提供します。私たちがおいしいかどうか確認してから提供できるのも品目を絞っているからなのです。

とか言いながら、実は単純にチョコレートが大好きすぎて毎日つまみ食い味見することが幸せだからなんですけどね。